セイレン第1話「ケツダン」のあらすじと感想です。
ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意下さい。
ケツダン
進路
進路調査表の第一希望に「カブトムシ」などと書いたため、 指導室に呼び出されている嘉味田正一。担任教師の雅美は、漫画家にでもなってカブトムシが主役の作品を描いたらどうだと提案した。カブトムシ作品の内容熱く語るマサミを前に、正一はため息をついて窓の外を見上げた。
いきなり意味不明な会話からのスタート。
アマガミの続編としてOPを見ると違和感があります。
こんな顔だったっけ?
正一は親友の郁夫とパンダココアを飲みながら進路について話していた。
将来を決められないどころか学生でなくなる自分すら想像できない。家業を手伝う荒木先輩が羨ましい…。
「荒木さんはいいから。期末テストのことを考えて勉強しろよ」
郁夫に釘を刺される。 放課後に勉強する約束をして正一は教室に戻った。
教室では自分の机に常木耀が腰掛けていた。
「あの、座りたいんだけど」
「なんで?」
正一をからかうように耀は言った。
「だって困ってる嘉味田くん、かわいいんだもん」
そう言って机から離れていく耀。正一が耀の座っていた机をじっと見つめる。ふと目を上げると耀が正一をジト目で睨んでいた。
「トイレから出た手を見て失神、おもらし。1回休み」
「萌ねえ、またおもらしで休みだね」
理不尽なすごろくをクソゲー呼ばわりする正一の姉の萌。
「ミスサンタコンテスト優勝者がそんな下品な言葉遣いだと、特典を剥奪されるよ」
「髪型服装チェック免除でおしゃれし放題とかいらないわよ。準優勝のテラスに専用テーブルと人気メニューの予約サービスのほうがずっとよかったのに」
「アマガミ」ヒロインの1人七咲逢の弟・郁夫が親友なんですね。ずいぶんイケメンになっています。
で、クラスメートの耀がヒロインでミスコンに優勝するような姉がいると。
それはともかく、ちょこちょこ出てくるしょうもない設定が気になってストーリーが頭に入ってきづらいです。なんなんだこの狂ったすごろくは?
常木耀
正一は混雑している学食で空席を探していた。外を見るとサンタコンテスト準優勝の特典専用席に座っている耀が手招きしている。
「嘉味田くん漫画家になりたいって本当?」
そう言って正一を席に座らせた。耀と友達2人の女子 3人に囲まれる正一。
「じゃあデビューした時のペンネームは背徳先生ね。だって、私が座ってた机をじっと眺めて背徳感を味わってたじゃん」
「私、ポルノ漫画家のサイン欲しい」
からかわれた正一は進学のために郁夫と勉強していると反論する。しかし、郁夫とのホモ疑惑まで話題にされて食事の味もほとんどわからなかった。
図書室で勉強する正一と郁夫。そこに耀がやってきて自分にも勉強教えてほしいという。1科目でも赤点を取ると家族旅行がなくなってしまうらしい。
「同じ苦手科目同士、よろしくね」
「ワンゲル部長、常木さんに夢中なんだな」
体育の授業中、木陰でサボる正一。郁夫から耀が男と二人で歩いていたことを聞かされる。
「髭面だけど親父さんにしては若すぎる感じだったな。姉が言ってたよ、あれは絶対に付き合ってるって」
耀は 物怖じしない子ですね。グイグイ系ヒロインです。
にしても、専用席だの茶巾寿司だの昆布のりうどんだの、ずいぶん現実離れしています。昆布のりは普通か…。
ワンゲル部長おっさん過ぎでしょう。30代ぐらいの面構えでした。
そのオッサンを注意していたのは、融通のきかない真面目キャラっぽい女の子。ヒロインの1人と思われます。
夏期講習
勉強の甲斐あって正一の成績はすこぶる上々。いっしょに勉強を教わった耀も赤点なしで試験をクリアしたようだった。
勉強に手応えを感じている正一を、郁夫が予備校の夏期講習に誘う。正一もまんざらでもない様子。とは言え、ひとまず試験終わりで羽を伸ばすために、荒木先輩とともにゲーセンに遊びに行くことにした。
ゲーセンで荒木から旅行の話を聞かされる。その旅行のメンバーの中に耀も入っているという。
「彼氏がいるのに他の男と旅行とか理解できないよ、オレ」
憤慨する正一に対して、郁夫はドライに言った。
「本当のこと言って荒木さんが旅行行かなかったら、クラスの女子どころか3年の男子にも恨まれるぞ」
ひとりでケーキ屋の前を通りかかる正一。店の中から出てきた耀を目撃した。その後ろから顔を出したのは髭面で年上の男。
「郁夫の言ってた男…。なんなんだまったく、ちょっと可愛いからって節操がなさすぎじゃないか」
常木さんはすごいな。どんなことも俺よりずっと先を歩いている感じだ…。
正一は郁夫の誘いに乗って夏季講習に参加することを決めた。
なんか強引に夏季講習に参加する流れになっています。この辺が分岐のポイントになってのかもしれませんね。
幼なじみキャラらしい今日子とその友達がチラリと出ています。
ホテルを貸し切って2週間勉強漬けの夏期講習。光一はやる気に満ち溢れていた。
しかし抜き打ちテストで最下位を取り、あっさり気持ちがへし折られる。
部屋で1人落ち込む正一。そこに、窓の外からずぶ濡れの女が入り込んできた。
まとめ
なんだかヒロインになりうる女の子がたくさん出てきました。
最初は耀のルートに入ったっぽいですね。
見ていて気になる点をいくつか挙げてみます。
・顔が怖い
特に姉の萌。夜食にナンを差し入れしたときなんかは完全に目がイッちゃってました。主人公も目が虚ろになっている時があります。
耀の顔も絶妙に可愛くない瞬間があります。
・狙っているのかマジなのか?古いセンス。
ストーリーの強引さが20年前のギャルゲーみたいです。
キャラの話し方もそうだし、パンダココアやしいたけの谷などどうでもいいところを目立たせるのもソレっぽいさを感じます。
ゲームっぽさを出すためにわざとやっているのかもしれませんが、ハッキリ言ってしんどい…。
・主人公に共感できない
別に変な妄想するところなどはいいんです。(アマガミからの伝統みたいなものだし)
むしろ平常時の行動や言動が不自然すぎます。
進路希望にウケ狙いでもないのにカブトムシと書くセンス。
サンタコスコンテストに準優勝すればオレでも……と一人で本気っぽく考えている。
荒木に耀が旅行メンバーにいると聞いた時の怒り具合(ストーカーみたい)。
夏期講習参加にいたったよくわからない思考と即決(金どうするんだろう)。
しいたけの谷に対する異常な執着など……。
思考パターンが常人離れしすぎているので、狂気を感じてしまいます。郁夫がマトモそうなので余計に目立ちますね。
強引なストーリーのために不自然な行動になってしまったなら仕方ありませんが…。
とりあえず3話くらいまでは様子を見ます。