灼熱の卓球娘 第12話「ふたりでならどこまでも」のあらすじと感想です。

ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意下さい。

 

 

ふたりでならどこまでも

それぞれの課題

合宿2日目。

やる気に満ち溢れていた2年生たちは、自由練習の時間を使って己の弱点を克服しようとしていた。

ホクトはサーブの強化。ハナビは基礎練でミスを減らしつつのスピードアップを図る。

あがりは大会までの時間がないことから、フォアハンドスマッシュ以外で強くなる方法を考えていた。

「ダメったらダメ!」

あがりがスマッシュを捨てる事を頑なに反対するこより。スマッシュ強化の方法に考えがあるという。

「私を信じてついてきて」

言われたあがりは、指示通りにこよりを肩車して立ち上がる。体育館の中央で仁王立ちする先輩のシュールな姿を見て、周りの後輩たちはあっけにとられていた。

「北のドライブマンの通り名を持つあがりちゃん。最高のスマッシュを打つためにも、得意技のループドライブを生かすべきだと思うんだ」

 

なんでしょう、こよりの開発したこの謎特訓は。こよりを抱え上げることとループドライブと何の関係があるんでしょうか。 普通に考えれば足腰を鍛えてるように見えますが…。

でも後輩ちゃんたちは、先輩の姿に感化されてやる気になっています。

 

 先輩たちの想い

「大丈夫なの?もうすぐ大会だよ。この大事なときに自分の練習しないで後輩の面倒ばっかり見てたから…」

温泉に入りながらキルカに声をかけるムネムネ。キルカが後輩にかかりきりなのが面白くなさそうだ。

「先輩として後輩に残しておけるものは、すべて残しておきたいんだよ。たくさん練習してそれで上手くなったら、きっともっともっと卓球を好きになってくれる。そうなってくれたら部長としてこれ以上嬉しいことはないよ」

しっかりと部長としての務めを果たしながらも、勝負に対しての自信ものぞかせた。

「それにいつも言ってるよ、ムネムネと一緒なら誰にも負けないって」

 

夕食時。そこにはすっかり機嫌を直してもりもり食事をとるムネムネと、しゃもじをラケットに見立てて素振りをするあがりの姿があった。

二週にわたっての温泉シーン。今週はキルカとムネムネの2人でした。セクシーな鎖骨を出しているキルカにあまり違和感がないのは、いつもの服でも肩を丸出しにしているからですかね。

 合宿終了

合宿は進む。コツコツとキツい練習を重ねていく部員たち。特訓がじわりじわりと血となり肉となり皆の体に蓄積されていく。

「はーい、終わり。合宿終了」

最終日の練習を終えて告げるキルカ。翌朝の出発まで部員たちに自由時間を与える。

特訓の仕上がりに納得がいかないあがりは、こよりとともに夜再び体育館に向かった。

「何やってるの?」

体育館では1年生のたんぽぽとさつきが卓球台を出して練習をしていた。自分たちの練習をしに来たものの、お願いされて後輩の指導を始めるあがりとこよりだった。

 

合宿中ににかかっていた盛り上がる曲は『V字上昇Victory』。主題歌『灼熱スイッチ』のカップリング曲ですね。練習なのにやたらヌルヌル動く作画の力の入れよう。

あと、引率の日本一先生は合宿中ずっと置物みたいに座っていて、最後日に鐘を鳴らして一言「うー」と言っただけなんですけど。普段は何を教えている先生なんでしょう?

 

二人でならどこまでも

体育館に続々と集まってくる部員たち。いつの間にか部員全員のトーナメント戦が組まれていた。

「おやおや、みんなほんとに卓球が好きだねぇ」

騒ぎを聞きつけてやって来たキルカとムネムネも参加する 。

進んでいくトーナメント戦。そして決勝に残ったのは …。

「何だか妙なことになったけど、やるからには全力で行くわよ」

「うん!」

こよりとあがりの2人だった。

こよりが転校してきたときからの記憶を思い出しながらラリーを続けるあがり。

「あなたがくれたドキドキ。これが私の答え。これが私よ! 」

あがりが思いを込めて打ったスマッシュは、鋭くこよりのコートを撃ち抜いた。

 

「あがりちゃん合宿来たとき沈んだ顔してたから、元気になって嬉しいんだよ」

翌朝、あがりの満足げな顔を見てこよりは言った。

「まぁ元気になったとしたら、こよりのおかげね。スマッシュ強化のヒントをくれたし、練習に付き合ってくれたし。…ありがとうね」

互いに切磋琢磨して、これからも上を目指して特訓していくことを誓う2人。

「そうやって練習して2人で強くなっていきたいね」

「行きたいじゃなくて、行くの!」

二人でならどこまででも行ける。

 

あがりとこよりの2人が後輩を指導するシーンは、部長たちの思いが伝わっていることを象徴していていいですね。

そして 最後はやっぱりこの2人の対戦で幕を閉じました。初対決の時と違って2人の少女表情がとても生き生きしています。ドキドキしすぎで不整脈が心配になるレベルです。

いつの間にかあがりのスマッシュが完成していますが、あの肩車は一体何だったのか…。

まとめ

卓球娘終わってしまいましたね。

魅力的なキャラが多くて、途中盛り下がることもなく、きれいに終わってくれました。試合や練習のリアルな動きや、女の子達のマニアックな汗染みが特に印象に残っています。

エンディングで登場していたライバルたち。特に燕女学園の部員たちは「咲-Saki-」でいうところの龍門渕高校を思い起こさせます。咲のように2期3期と続いていく可能性はあるんでしょうか。

最後のシーンでこよりが戦っていたのは、一話に出てきた謎の強敵ですよね。(全国優勝の王者をあっさり破った)

かなり未来を描いているようなのでいかにもアニオリっぽいですが、このまとめ方だと即座に続編が作られる可能性は低そうです。

原作の広がり次第といったところでしょうね。期待して待ちましょう。