灼熱の卓球娘第11話「合宿」のあらすじと感想です。

ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意下さい。

 

 

合宿

月ノ輪紅真深(つきのわくまみ)

あがりは先日の練習試合を思い返していた。確かに試合には勝った。しかし、その内容はとても納得のいくものではなかった。今日から始まる合宿中に、新たに生まれた課題を克服しなければ、全国では通用しない。

 

合宿出発に向けて、校門前に整列する雀が原中学卓球部。

「とにかく卓球づくしの5日間だから」

気合が入る一同。

「こんなところにいやがって、探したじゃないかコンチキショウ!」

突然、校外からやってきた1人の少女が話しかけてきた。

「くま…み?」

少女は2年生以上の卓球部員とは顔見知りらしく、にこやかに声をかける。

「先輩方もお久しぶりです」

初めて見る顔に戸惑うこよりが、少女のことをあがりに尋ねる。

「燕女学園2年、月ノ輪紅真深。元ウチの卓球部員よ。こよりが来る少し前に転校していったの」

紅真深はあがりを”あーちゃん”と呼び、親しげに話しかけてきた。

「この子は? 1年生?」

あがりの後ろに隠れて自己紹介をするこより。その様子を見て紅真深の目の色が変わった。

「あーちゃん、この子…」

何かを言おうと紅真深が口を開きかけたが、後ろからハナビにちょっかいをかけられうやむやにされる。熊の髪飾りを使った腹話術を褒められて照れる紅真深。

「で、何しにきたの?まさか腹話術見せに来ただけじゃないでしょう? 」

それだけだよ、とあがりに抱きつく紅真深。あがりは紅真深を引き離すと言った。

「私はてっきり、あの時の決着をつけに来てくれたのかと思ったのに」

紅真深は寂しげに微笑むと言った。

「言ったはずだよ、あーちゃんとはもう戦わないって。…ごめんね」

 

平和に合宿が始まると思ったら、不穏なBGMに乗って新キャラが登場しました。熊の髪飾りが喋っているのか本当に腹話術なのかよくわかりませんがおかしなキャラです。あがりにくっつくこよりを見る目がヤンデレっぽくて怖い…。

かなり実力がありそうな雰囲気です。あがりと試合をしないのは負かして傷つけないためでしょうか。

合宿の課題

全国大会出場へ向けての合宿メニューがスタートする。

中でも特に自分の弱点に課題がある人はこのガフシュク中に克服するように、と部長から指示が出る。部長はあがりの課題に気がついているようだ。

初日のメニューをこなし、最後の締めとなるスマッシュ練習。次々とスマッシュを決めて部長に合格をもらう部員たち。だがあがりの番になると、部長は飛んできたスマッシュを容赦なく打ち返した。

「退屈退屈。あの時は普段使わないフォアハンドスマッシュを打ってきたから面食らって返せなかったけど、今となればどうということはない、かな」

 

部長に弱点をあぶり出されるあがり。覚醒したはずのフォアハンドスマッシュ結構しょぼいですね。むしろフォア無しでよくナンバーワンの座を維持できたと思ってしまいます。バックハンドのポテンシャルが非常に高いということなんでしょう。

あと、引率の日本一先生って顧問じゃないですよね。ちんちくりんで顔がパワプロのキャラ絵にそっくりなんですけど。

 

温泉

合宿所に備え付けられた温泉に入る部員たち。

練習中から上の空なあがりを見て、こよりは恐る恐る訪ねてみた。

「あがりちゃん、何か悩んでいることがあるの?私で良かったら相談に乗るよ」

あがりは決定力不足に悩んでいることを話す。このままでは全国大会どころか、地区予選突破も危ういと言う。

「地区予選では必ず燕女学園と当たる。しかも、今年からは紅真深も加入している」

あがりだけでなく、ハナビやホクトも紅真深の手強さは分かっているようだ。

「確かな決定力がないと強豪校と渡り合えないわ」

つまり決定力のあるスマッシュを打てるようになるということ。しかしスマッシュを強化させるための方法はまだ思い浮かんでいなかった。

紅真深が強いとか、スマッシュ強化の方法を模索しているだとか色々言っていますが、とどのつまりはサービス回です。湯気でほとんど何も見えませんけどね。地上波では仕方ないか。

紅真深との因縁

夜、眠れずに寝室を抜け出すあがり。ソファーに腰掛けていると、こより・ハナビ・ホクトもやってきた。

「燕女学園はお嬢様学校だけど強豪校でね。紅真深は卓球部の部長に引き抜かれたの」

燕卓球部の部長は、卓球場をいくつも経営している理事長の一人娘だという。

「これで最後だから壮行試合しましょう、って誘ったの。でも断られちゃった。きっちり試合ができないまま別れちゃったのよ。その時だけじゃない。出て行く1ヶ月ほど前から私と勝負しなくなっていた」

今日、紅真深が現れたのが勝負するためではなかったのを知ってがっかりしていたあがり。

「でもさぁ、どうせ燕とは地区予選でぶつかるんだろう。だったらそこでクマミンと勝負できるんじゃないか?」

その時までに自分の決定力不足を補うしかない。仲間に後押しされてあがりはそう決意した。

 

紅真深についての過去が少しわかりました。部を去る1ヶ月ほど前から試合をしなかったということは、それ以前は互角に戦っていたんでしょうか。

あがりのスマッシュ強化の方は進展がありません。

まとめ

新しいキャラが出たり上がりの弱点がうきぼりになったりといろいろありましたが、実質は温泉回でしたね。

来週最終回なのにとても回収できなさそうな伏線キャラも出てきました。やっぱりスポーツものは1クールでは厳しいですね。最終回がきれいにまとまって、2期の製作を待ちたいです。