私がモテてどうすんだ 第12話「私がモテてどうすんだ」のあらすじと感想です。

ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意下さい。

 

 

私がモテてどうすんだ

六見の告白

「芹沼さん、好きだよ」

五十嵐・七島・四ノ宮・志麻たちが見ている目の前で告白をする六見。突然のことでうまく伝わらなかった芹沼に、もう一度告白しようと口を開いた六見を五十嵐たちが慌てて外に連れ出した。

「先輩。あんた今一体何言う気だった?」

「え、俺は芹沼さんに好きだって伝えようと…」

少し前まで自覚がなかったが、兄のおかげで芹沼への恋心に気づいた。だから一刻も早く告白する。六見は迷いのない瞳でそう答えた。

「抜け駆け禁止です」

「同じ気持ちってことです、俺も、あとこいつらも」

必死で止めようとするみんなに、全員気持ちを伝えればいいとキッパリ言う六見。

「まぁ、みんながどうするかは自由だし、だけど俺は伝えるから」

六見はそう言うとにこやかに立ち去った。

一番起こしてはいけない人を起こしてしまった…。4人の心は一致していた。

「なんとか止めないと」

 

芹沼を中心になんとなくバランスの取れていた6人の関係を、あっさり壊しそうな六見先輩の行動。他の人も告白すればいいと言うことは、独占したいとか自分の告白が成功する可能性、今後どうなるかなどはあまり考えていないようです。好きになったら即伝える。子供みたいですね。

芹沼ブロック

翌日から四人の芹沼徹底ガード作戦が始まった。

志麻が同人制作の手伝いを頼み込んで、芹沼が史学部に出席するのを防ぐ。四ノ宮が代わりに史学部に出席。五十嵐は芹沼といっしょに志麻の手伝いに同行する。七島は芹沼の兄と接触して六見を危険人物だと吹き込む。芹沼の携帯からむつみの番号を着信拒否にするなど、そのガードの仕方は徹底していた。

「六見先輩には告白させない。たとえどんな汚い手を使っても」

 

数日後。

徹底したガードのせいで六見が芹沼に告白するチャンスは全くなかった。

「このまま諦めてくれれば…」

その時、六見の声で校内放送が響き渡った。

「2年A組芹沼花依さん、六見遊馬です。お話があります。つきましては本日放課後屋上までご足労願いたい」

放送を聞いて急いで放送室に向かう四人。飛び込んできたみんなに向かって六見は言った。

「あのさ、なんでそんなに止めようとするの?俺はみんなが告白してもしなくても自由だと思う。そう言ったよね、だから別に止めないよ。伝えたい人は屋上に来ればいい」

六見の言葉に誰もが言い返せずその場に立ち尽くしていた。

 

兄弟揃って完全に同じ行動をとってますね。

六見先輩の言っていることはいちいち正論です。皆が何も言い返せないのもわかります。でも、こと恋愛に関しては人間正論だけじゃ動けないのが普通ですよね。

 5人の告白

呼び出しに応じて屋上に上がってきた芹沼。そこには六見だけではなく五十嵐・七島・四ノ宮・志麻の五人が並んでいた。

「あの、話ってなんですか?ていうか何でみんな…これは」

「君にね、俺の気持ちを伝えたくて来てもらったんだ。でも俺だけじゃなかったみたい。ね」

六見がそう言ったのを皮切りに、それぞれが芹沼に愛の告白を始めた。

「俺(私)と付き合ってください」

 

「全員に告白された!?」

いきなり5人に告白されて、どうしていいかわからなくなった芹沼はあまねに相談する。告白の返事は急がないと言われたが、みんなの真剣な告白に真摯にな気持ちで返事をしたい。

「どうすんの。誰を選ぶの?それぞれみんなのことどう思ってんの」

芹沼の率直な気持ちは…。

・五十嵐=5 × 7!

・七島=5 × 7!

・六見=マイナスイオン出てる系は攻め。

・四ノ宮=どじっ子受け、今後攻めシフトも期待できる。

・志麻=横島先生、神。でも朱ちゃんは基本受け。

「腐女子目線やめろー。なんだそのまるで成長してない感は!」

みんなのことをそんな風にしか見たことがないという芹沼。あきれたあまねが言った。

「乙女ゲーなら全ルート攻略すればいい話だけど…」

「それだー!」

 

「来週の連休に皆さん1人ずつ私とデートしてください」

五人を呼び出した芹沼は屋上でそう言った。

「連休明けに、先日のお申し出のお返事をさせて頂きたく存じますのでよろしくお願いします!」

芹沼は言うだけ言うと風のように去っていった 。

このデートで勝負が決まる…。5人に緊張が走った。

 

アニメだと、モテるようになった女の子が普通の恋愛にちょっとずつ目覚めたりするものですが、芹沼の思考は初めから一貫していますね。痩せようがモテようが全く変化がありません。

あと、1人性別の違う方が混じっているんですが、だれもそこには突っ込まないんですね…。

乙女ゲー

五十嵐との水族館のデート。

「五十嵐くんは、話題をたくさん振ってくれたり気を使ってくれてとても優しくしてくれる。すごく気さくで、そして…たまにすごく恥ずかしい」

 

七島との遊園地のデート。

「七島くんは、最初はぎこちなかったけど打ち解けたらいつも通りで盛り上げようとしてくれて、すごく楽しい。(子供に見せる優しさ)こういうのギャップ萌えっていうのかな」

 

四ノ宮とのアルパカパークでのデート。

「四ノ宮くんは、ほっとけない感じで弟がいたらこんな感じかなって思う。でもたまにちょっとだけ頼もしいかも」

 

志麻とのレストランでのデート。

「志麻ちゃんはセレブ。一挙手一投足が上品だし、たまに住む世界が違うなって感じる。私たちはソウルメイトだしめっちゃ楽しい」

 

六見との都内散策デート。

「先輩はいつも通り。とても穏やかな声で静かに話して優しくて癒される」

 

全員とデートして余計に分からなくなってしまった芹沼。みんな魅力があって優しくて好きだなとは思うが、特別な気持ちに欠けるような…。

「私の、特別な気持ち…特別な気持ちは」

 

「私、特別な人見つけたの。それは…」

茜色の夕日の下で、五人を前に芹沼が口を開く。

「ミラ・サガのシオンです」

「はぁ?」

ミラ・サガの第二期放送開始とその内容。さらにシオンが生き返るであろうという予想を機関銃のようにしゃべり出す芹沼。

「今日アニメ伊東でグッズの先行展示予約会なんだ。もう行かなきゃ、そういうわけでごめん。じゃあ!」

唖然とする五人を尻目に、芹沼は猛然と走り去る。

告白はどうなったんだ、と慌ててみんなが追いかけていった。

 

やっぱりこうなるんかい!

告白されてデートして真剣に思い悩んだ結果、やっぱりシオンだったと。12話もあったのに全く成長していないですね。セーブしてデートをやり直してもおそらく同じ結果になりそうです…。

まとめ

毎回とても楽しく見られるアニメでした。

女の子のハーレムアニメですが、芹沼自身にモテようというガツガツした気持ちが全くないところ、かといってカマトトぶっているわけではないというところが、嫌味がなく楽しく見られた理由だと思います。

原作の漫画は未だに連載中のようなので、ぜひアニメでも続きを描いてほしいですね。