ALL OUT!!第13話「一緒に両国を目指そう」のあらすじと感想です。

ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意下さい。

 

 

一緒に両国を目指そう

 出会い

祇園にフランカーのことを知る石清水。初心者の祇園を見ていると睦は1年生の頃の赤山を思い出した。

「なんでッスか? 2人とも中学からやってたんですよね?」

「いや、赤山は高校からだよ」

意外そうな顔する祇園と石清水。睦は赤山をラグビー部に勧誘した時のことを話し出した。

 

入学したばかりの八王子睦は、中学時代から経験のあったラグビー部に入部することを決めていた。偶然知り合ったガタイのいい1年生・赤山を一緒にラグビー部に入らないかと誘う。

「俺は部活はやらん。他を当たってくれ」

そっけない態度の赤山を、睦はしつこく誘い続けるのだった。

 

今回は3年生2人の過去編みたいですね。

やる気がなく顧問にも見放されていた時代の神高ラグビー部。

とりあえずこの頃には、赤山の髪にマカロニのようなメッシュはまだありません。睦の人懐こい性格は今とあまり変わりがないようです。

 勧誘

「赤山くん、君は絶対にラグビーをやるべきだよ。なぜなら…その眼光の鋭さ、広い肩幅、がっしりした下半身。まさにラグビーをやるために生まれてきたとしか思えない」

連日赤山の元を訪れてしつこく勧誘する睦。赤山は、ほかのラグビー部員の活動が目に入らない事を気にしつつも、しつこさに折れて軽く練習に付き合うことにした。

「いやーうれしいなあ。やっとパス練に付き合ってくれたね」

赤山のパスを受けた睦はとにかく褒めちぎる作戦に出た。

しかし赤山は、球技の才能がないことを自覚していた。

野球をすれば空振りのみ。サッカーはガタイの良さからキーパー固定。バスケをすれば突き指ばかり。

「自分の向き不向きは自分が一番わかっている。強いて言うなら…相撲」

道具を使わない相撲なら自分にもできそうな気がする。さらに睦もいい力士になる素質があると関さんは言った。

「どうだ俺といっしょに相撲部を立ち上げないか?いっしょに両国を目指そう」

赤山の冗談に、睦は一瞬本気で乗りそうになるが思いとどまる。なんで自分にこだわると不思議がる赤山に、睦はラグビーへの熱い思いを打ち明けた。

「ラグビーは体1つで勝負するスポーツだし、チームには力の強いやつ、すばしっこいやつ、キックが強いやつとかいろいろいてさ。その中でそれぞれができることをやるチームスポーツなんだよ。個人競技じゃない分それぞれにあったポジションがあるんだ。赤山くんにしかできないことがあるんだよ」

睦の説得に心を動かされて、一度は入部する気になった赤山。しかしラグビー部の先輩たちのやる気のなさを見て、再びラグビーから心が離れてしまった。

「熱心なのはお前だけか。部の存続のためにとりあえずメンツさえ揃えばいいと思っているなら、ごめんだ」

 

1年生の頃の関さんはポテンシャルは高くてもスポーツ、特に球技はからっきしだったんですね。確かに今でもパワーはありますが器用な印象は全くないですね。

両国を目指そう、などと真顔で冗談を言うところは今と変わりません。

睦は人懐っこいを通り越してストーカーみたくなっています。

 ラグビーを舐めるな!

体育の授業中。赤山の走りを見た睦は、改めてラグビー部に入ってほしいと頼んだ。

「陸上部に誘われている。個人競技なら勝つも負けるも自分次第。シンプルでいい」

赤山の気持ちが傾いているのを知った睦は、ラグビーの団体競技としての素晴らしさを熱弁する。しかし赤山は今の神高のラグビー部には絶対に入らないと宣言した。

「ラグビー部はここ数年練習試合にすらろくに勝ったことがないと。まぁ、あの様子だとそれも当然だわな」

意気消沈する睦に赤山の言葉が追い打ちをかける。

「適当に汗を流してそれで満足か?ラグビーのことはよく知らんが、ここの部を見る限り遊び感覚でやれるぬるいスポーツにしか思えん」

ラグビーを馬鹿にするような赤山の発言に、睦は思わず声を荒げた。

「ラグビーはぬるいスポーツなんかじゃない!やったこともない人間にそんなこと言われたくないよ。ラグビーを舐めるな!」

 

睦のラグビーへの熱い思いがよくわかります。確かに入ったばかりの1年生では、やる気のない部の雰囲気をどうにかしようにも限界がありますよね。そのもどかしい気持ちとラグビーをぬるいスポーツと言われた怒りから、温和な睦でも声を荒らげています。

 ラブレター

登校した赤山が下駄箱を開けると、一通のラブレターが入れられていた。下駄箱の影から顔を赤らめて赤山を見ていた少女が、足早に立ち去っていく。赤山は焦る気持ちを抑えながら急いで校舎裏に行ってラブレターの封を開けた。

手紙には可愛らしい文字で赤山への思いが綴られている。

 

赤山くんはスポーツがとても似合うと思いました。絶対やるべきです。

特にラグビーとか!

私、応援します。

むつみ♡

 

「むつみ?……八王子睦…あいつかー!」

手紙を破り捨てようとする赤山。しかし二枚目の便箋が入っているのに気づき目を通してみる。

『確かに今の先輩たちはやる気ないかもしれない。けどだからこそ、俺たちデブを書いていって3年になったら理想の分を作り上げよう!』

 

熱い魂を見せたと思ったらすぐこれです。イマイチ睦の性格がわかりませんね。

それに引き換え1年生の赤山は、ラブレターをもらってドキドキするなど初々しさが目立ちます。

最後の夏

睦の勧誘を正式に断るために、赤山はラグビー部の部室に向かった 。室内には誰もいない。しかしグラウンドから何か鈍い音が響いてきる。そこには雨の中何時間もゴールポストに向かってタックルをする睦の姿があった。

練習を切り上げた睦に、赤山がボールをパスする。驚いた表情の睦に赤山はいった。

「ラグビーをなめるな、といったな。…俺に教えてくれ、ラグビーってやつを」

 

赤山と睦の透かし話を聞かされて興奮する祇園。すっかり日が暮れている中、もう一度練習しようと石清水を無理やり引っ張っていった。

「なんだかんだで良い後輩ができたな」

「ああ、夏合宿が楽しみだ。俺たちの最後の夏だ」

 

睦の熱い気持ちと口先だけでない厳しい練習。中途半端が嫌いな赤山もその姿を見て入部を決意したんですね。こうしてみると今の神高のラグビー部があるのもほぼ睦のおかげですね。

まとめ

OPとEDが今週から新しくなっていました。OPは疾走感のある曲と映像で格好いいですね。

さて今回は、赤山のラグビーを始めたきっかけがよくわかる過去編でした。

赤山は決してスポーツ万能で何でもできるタイプではなく、どちらかといえば不器用で考えるよりは行動で結果を出すタイプ。何気にお茶目なところもあります。ちょっと祇園と似てますね。

だからこそみんなから愛され信頼されるキャプテンにふさわしい男なんでしょう。

来週も楽しみです。早く試合がみたいですね。