ALL OUT!!(オールアウト)第12話「合同練習」のあらすじと感想です。

ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意下さい。

 

 

合同練習

慶常キャプテン久川

「レベルの高い試合を見ること。レベルの高い相手と戦うこと。どちらも大事だ。だがそれ以上にレベルの高い人間と同じチームで共に切磋琢磨すること。自身のレベルアップにこれほど聞くものはない。お互いよく教え合うように、いいな」

神高と慶常の合同練習が始まった。

フォワードとバックスを分けての練習。なぜか石清水のそばに祇園がちょこんと立っている。

「あれ、祇園くん?バックスあっちだよ」

「フォワードでいいんだよ。俺は今日から、フランカーになる」

祇園は高らかに宣言した。合同練習で祇園のいきなりのフランカー宣言に心配そうな神高部員。心配をよそにやる気まんまんの祇園は、慶常の組むスクラム練習に入れてもらう。

「全然だめだな」

初めて組むスクラムにうまく力が出せない祇園。慶常のキャプテン久川にあっさりとそう言われてしまう。さらに久川は神高メンバー全員に向かっていった。

「相模戦でも感じただろう。チーム全員が死に物狂いで出し切ることを。その本気の総量がチームの力になる。試合だけじゃない、練習から徹底しよう」

 

久川かっこいいですね。ここまで出てきた各校の中では、実力・人格・メンタルなどの総合力で最もキャプテンにふさわしい男だと思います。

紅白戦

強豪校らしく生き生きと練習を続ける慶常。しかし神高も以前の慶常との練習試合の時とは比べ物にならないほど、やる気に満ちていた。

「よし、水入れろ。15分後に紅白戦始めるぞ」

合同練習の締めとして行われる紅白戦。Aチームには赤山・松尾・江文や、慶常の平がチーム分けされていた。Bチームには慶常の久川・御幸、そこに八王子や石清水が加わっていた。

 

「勝ち負けにこだわるように。いいな」

試合が開始された。

平からのパスを受けて赤山が走り出す。2人同時のタックル受けても倒れずに素早くパスをつなぐ。そのプレイを見た石清水は御幸に耳打ちした。

「向こうの8番はね。タックルされたら必ずオフロードパスするよ」

アドバイスを聞いた御幸は、赤山の出したパスをあっさりカットする。ボールを受け取った石清水は充分敵を引き付けてから、走り込んでくる御幸にさらりとパスを出す。

「お願い♡」

みゆきは猛スピードで敵のバックスをかわすと華麗にトライを決めた。

 

単なる紅白戦でも、自分のところのキャプテンの弱点をばらしちゃうぐらい、勝ちにこだわる本気ぶりはいいですね。御幸と同じチームになって石清水のポテンシャルがフルに発揮されています。でも、さすがにこのオカマみたいな口調はやめてほしい…。

松尾と江文

「面白いですね。普段とは違う動きを見せる子がちらほら…」

慶常ラグビー部顧問の拝島がうれしそうに言った。籠コーチも答える。

「高校生じゃまだ自分の型なんてありませんからね。素直に影響されてくれるものだ…確かに面白い」

流れを変えたいAチームの松尾は、ウイングの江文にボールを回そうとする。しかしその考えも、石清水のアドバイスで読まれていた。

パスを出しあぐねる松尾をタックルで倒そうとする御幸。御幸が到達する前に、松尾がボールを相手陣地に大きく蹴り込む 。慶常の俊足プレーヤー荻がボールを追うが、猛然とダッシュしてきた江文に抜かれてトライを奪われてしまう。

御幸の体に闘志がほとばしる。

「いいな、燃えてきた」

平がうれしそうに言った。

 

松尾はいつも落ち着いています。感情的にならないムラの少ない選手ですね。

一方、感情的になる代表みたいな江文ですがその実力は強豪慶常の選手にも全く引けは取りません。

こうして見ると神高もかなり強い駒が揃っているんですよね。

 

祇園の実戦デビュー

「メンバーを交代する」

控えで待機していた祇園たち三人が試合に投入される。祇園は待望のフランカーのポジションにつけられた。

試合が再開される。

スタートからボールを持つ選手に激しくタックルを決める祇園。倒されてもすぐに立ち上がり、ひたすらボールを追った。祇園の頭の中には、嶺蔭の関人がフランカーについて語った言葉が渦巻いていた。

『どこだろうと飛んでって一番最初に参加する』

祇園の動きはメチャメチャではあったが、グラウンドを縦横無尽に動き回りどこのプレーにも首を突っ込んでいた。

「だけど勢いだけじゃ俺は止められないぞ、健二!」

フェイントで祇園をかわそうとする御幸。しかし、モロにタックルを受けてしまう。

「どこを見ているんだ…?」

祇園はタックルする相手の顔を見ていない。

「へそか!」

ステップを踏んでもフェイントをかけても、体の中心の胴体だけは動かない。祇園はその一点だけを狙ってタックルを放っていた。

「健次!上手くなったなあ」

御幸はうれしそうに叫んだ。

「うん、腹が一番マトがデカくてタックルしやすいな。あと、足めがけて行くと蹴られて痛てーしな」

再びボールに向かっていく祇園。もう一度御幸と激突…その瞬間、終了のホイッスルが鳴った。

やり足りないと不満を漏らす選手たち。

「お互いいろいろ学べることも多かったろう。よくやったな、いい戦いだったぞ」

両コーチは満足げな笑みを浮かべた。

 

祇園はボールの扱いはまだ全然ですが、動きに関しては先が楽しみな活躍ぶりを見せています。マトがでかいから胴体にタックルすると言うシンプル発想。足を狙うと蹴られて痛いというのも、練習を積み重ねて何十回と蹴られたから出た言葉なんでしょうね。

それにしても、コーチにも先輩にも祇園好きが多いですね。

 

成長

合同練習終了後に、マネージャーが作ってくれたおにぎりをほおばる選手たち。

石清水が、気になっていた相模の花館のことを御幸に尋ねる。

「中学のとき準決で戦った中学の…ずっとベンチだったヤツ。試合に出たやつの誰よりも恨めしそうにずっと睨んできたあいつだと思う」

意外な答えを聞いて黙る石清水に、赤山が声をかけてきた。

「石清水。あんなプレーできんだな。悔しい思いをした」

そう言って石清水の肩をぽんと叩く。すかさず祇園が近づいてきた。

「キャプテン!今日の俺どうだった?超動いたしめっちゃタックルしたっスよ。すごかったしょ!」

祇園のニコニコ顔をつねりあげる赤山。

「ボールに触らねー。ただドタバタ走り回る。あと腹にばかり当たるな、足元タックルはどうした。まだまだだ!」

自分たちの成長具合と今後の課題を見つけた神高ラグビー部員。それを見ていた拝島コーチがつぶやいた。

「思った以上に敵を育てちゃったかも知れん。…面白くなりそうだ」

 

花館は中学時代は3年生までずっとベンチだったんですね。それが1年生で神奈川県有数の強豪校のレギュラーになっているのだから大したものです。

挑発プレーはいただけませんが、ベンチにいても猛烈に悔しがるほどの負けん気は見習わないといけませんね。

まとめ

練習とは思えない濃い内容でした。

紅白試合なのにBGMがやたらと格好いいです。

慶常は選手もコーチも気持ちのいい人ばかり。神高と県予選の決勝で戦ってくれると嬉しいですね。噛ませにはならないで欲しいです。

主人公の祇園が、いきなり上手いプレイヤーにならないのもいいですね。ちょっと気になったのが大原野です。試合に出ていなかったし姿も見えませんでした。まだ相模戦を引きずっているんでしょうか。

次回も楽しみです。