ガーリッシュナンバー第10話「闇落ち千歳と失意のクズ」のあらすじと感想です。

ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意下さい。

 

 

 闇落ち千歳と失意のクズ

サブ担松岡

千歳の担当は、悟浄のサポートに松岡という男が入ることで話がまとまった。

松岡は絵に描いたような根性論の持ち主だった。暑苦しいペースに振り回される千歳。

松岡修造そっくりのマネージャが登場。テニスの場面まで出てきたので制作陣に隠す気はさらさらないようです。ただ、ナチュラル芝居を好む監督の現場からモブ仕事を取ってくるなど、優秀かもと思わせるような面も見せています。

あくまでビジネス

バーのカウンタ。

難波社長は七海の好調な仕事ぶりに浮かれた笑いをあげていた。しかし、悟浄が千歳の話題を振ると、いつもとは違う真面目な口調で言った。

「僕は結構待ったつもりだよ。見込みがないなら切るしかないよ、見込みはあるの?」

すいません、少しだけ時間をください。悟浄は暗い顔つきで席を立った。

いきなりマジトーンの社長。何も考えていないと思ったら、結構やり手だったんですね。この人がつるんでいたということは、九頭の実力も認めていたということでしょうか?

魚のマイマイちゃん

釣り堀でもめる九頭。

釣った魚が40cm を超えるともらえるシールが欲しくてごねている。壁には大物を釣り上げた石神井の写真が貼ってあった。けんもほろろに追い出された九頭はやつ当たり気味に十和田の名前を叫んだ。

「どうせ俺の周りには誰もいないんだ、未来は真っ暗なんだ」

 

 

魚にマイマイちゃんと名付けています。遊んでいるのか嘆いているのか…。

2人で釣りに行った写真があるところを見ると、割と仲がよかったんでしょうか。

 

温度差

千歳は八重・京・七海の3人とともにイベントのリハーサルを行う。松岡の勢いに背中を押されながらもいまだやる気を見せない千歳。

見守る悟浄の目にも、千歳と他の3人の意識の差は明らかだった。

「お前いつまでそこにいるつもりだ。このまま何もしないで取り残されるつもりなのか」

悟浄の態度もいよいよ諦めの色が濃くなってきています。ここまでダメっぷりを引っ張る主人公も珍しいですね。

サプライズ闇落ちと復活

イベントの当日。

スタッフがサプライズについて話しているのを耳にしてしまった千歳は、自分の誕生日のお祝いがあると思い込む。しかしステージ上で発表されたのは七海の CD デビューというニュースだった。

ステージの袖から七海の歌う姿をじっと見つめる千歳。楽屋に戻ってから3人が催してくれたサプライズのお祝いも、素直に喜ぶことができなくなっていた。

帰宅途中に行きの夜空を見上げながらつぶやいた。

「あたし、なんなんだろう…」

 

1人たたずむ九頭に十和田から仕事に来てくれとの連絡が入る。一気にテンションの上がる九頭。

「俺はいってもいいのか?まだ求められているのか」

 

「お前もきっと変われるよ、頑張れ。なりたい自分にきっとなれるからさ」

千歳は真っ暗な部屋で昔の悟浄のボイスサンプルを聞いていた。

「嘘ばっか。なりたい自分になれてたらこんな自分になってない…。悟浄君、何で声優辞めちゃったんだろう」

九頭はよくわからない理屈であっさり元気を取り戻しました。一方の千歳は闇落ち状態。自業自得なので仕方がありませんが。

まとめ

千歳はやっと自分の立場が土俵際だということに気づいたようです。一応ヤバイ自覚はあったのね。

それでもまだやる気を出さないのはこの主人公のすごいところ。果たしてどう結末をつけるつもりなのか。

鍵になりそうなのは、悟浄が声優を辞めた理由と熱い男松岡の行動あたりでしょうか。

次回も楽しみです。