魔法少女育成計画第10話「乱入バトル確変中!」のあらすじと感想です。
ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意下さい。
乱入バトル確変中!
ハードゴア・アリスの正体
亜子は机の引き出しの中の遺書をじっと見つめる。
友人たちの陰口て包まれた学校。
悪口を引き取った親戚の叔父と叔母。
そして拘置所の面会所で会った父のまなざし。
「亜子、ここにはもう来ないでくれ」
今の私は誰にとっても不必要で迷惑な存在です…。
すれ違う二人の魔法少女
スノーホワイトからの呼び出しに嬉しそうに出向くハードゴア・アリス。なぜかいつも手にしていたぬいぐるみが見つからなかった。
海辺にやってきたスノーホワイトは、今までの誤解をわびてあなたが必要だと訴える。
「死ななくて済みそうです」
スノーホワイトの言葉にハードゴア・アリスは答えた。
そこにラボから非情な定時連絡が届く。今週の脱落者は5人。さらに8人の枠を半分の4人に減らす。
「もう何もしたくない。何もしなくていいよね」
絶望に震えるスノーホワイトはハードゴア・アリスの言葉に耳を貸さず、走り去ってしまった。
「もうこの街に魔法少女なんていない。私に構わないで、ついてこないで!」
スノーホワイトの拒絶を受けて1人浜辺に取り残されたハードゴア・アリス。
スイムスイムの卑劣な攻撃
降りしきる雨の中亜子は通学路を歩いていた。頭に渦巻いていたのは父とスノーホワイト2人の拒絶。
ふと正面を見ると、黄色のレインコートを着た少女がまっすぐこちらを見つめている。
「ハードゴア…アリス…」
逃げようとする亜子の背中にスイムスイムは容赦なく切りつける。一般人に正体を知られるとは魔法少女の資格を剥奪される…。亜子は学生たちで溢れかえる通学路から逃げ出した。人ごみを避けて物陰で変身を試みる。だが追いついたスイムスイムの刃の前に倒れてしまう。亜子の胸に最期に去来したのはスノーホワイトへの想いだった。
「スノー…ホワイト…」
変身していない小雪に聞こえるはずのない声が届いた。急いで声の先に走るスノーホワイト。
「元気付けてあげたかった…」
路地裏で無残に倒れる少女のもとに駆け寄る。少女がハードゴア・アリスの正体、そして自分が以前助けてあげた女の子だったことを聞かされる。
「あなたがいれば、この街から魔法少女はいなくならない、そう言ってあげたかったのに…」
うさぎのしっぽを手渡して亜子は力尽きた。
「簡単だった」
アジトでそうつぶやくスイムスイムに、ミナエルは吐き捨てるように言った。
「こうすればよかったんだ最初から。そしたらユナも…死なないで済んだんだ」
選抜試験の進行役
優雅にピアノを弾きながらファヴと話すクラムベリー。
クラムベリーは周りの魔法少女を倒しまくるスイムスイムに興味を持つ。ファヴの口から次々と出てくる未知の世界の話。
「才能が欲しいなら、弱者を排除し強者を選別すべきなのです」
何だか重要そうな単語が沢山出てきました。
・ファヴがクラムベリーをマスターと呼ぶ。
・選抜試験の進行役
・魔法の国への報告。
・魔法少女人材育成計画。
・でっちあげの報告。
トップスピードの衣装を抱きしめるリップル。怒りに打ち震えてスイムスイムへの復讐を誓う。
そのスイムスイムはクラムベリーとの待ち合わせ場所に向かっていた。たまとミナエルにパワーアップアイテムの薬を渡す。
「じゃあ、作戦通りに」
クラムベリーは森の中を1人で歩いていた。耳では姿を消した玉の息遣いをはっきり捕えている。足元の石を拾い気配に投げつける。手応えはあったが逃げられる。
「速すぎる。薬を使っていますね」
たまを仕留めることをひとまず諦め、耳で捕らえていた心音に集中。岩に化けたミナエル の心臓を一撃で貫いた。
負傷したたまとスイムスイムはミナエルの無残な姿を発見する。ショックを隠せないたまに、クラムベリーに尾行されていることを耳打ちするスイムスイム。挟み撃ちを狙って二人はゆっくりと歩き出した。
木陰から余裕の表情でスイムスイムを見つめるクラムベリー。
「冷静で的確な判断。殺した魔法少女の数がトップなのもうなずけます。あなたにはどこか私に近いものを感じますよ、スイムスイム。…でも、勝てないんですけどね」
まとめ
魔法少女の能力としては弱点が見つからないハードゴア・アリスが、本体攻撃という手段で負けてしまいました。
これがありなら、もはや何でもありですね。
しかし最初の鍵を見つけてあげた少女が正体だったとは。厳しい境遇にもかかわらず周りに気を使い、スノーホワイトに会えて生きる希望が湧いてきた直後だっただけにツライ。
さらに気になるのはクラムベリーとファブの会話。
どうやら二人は「魔法の国」から魔法少女人材育成計画の命を受けてこの世界に来ている模様。ただし魔法の国は人間の世界に被害を及ぼすことは望んでいないようです。それをクラムベリーとファブで地獄のバトルロイヤルに変えてしまった。そして、平和的に「選抜試験」が行われていると嘘の報告を送っている…。
魔法の国とクラムベリーたちの思惑は別のようです。どちらの目的もいまだはっきりしませんが、残り5人となっってしまった魔法少女たちはどんな結末を迎えるのでしょう。