魔法少女育成計画第11話「サーバーメンテナンス中です」のあらすじと感想です。

ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意下さい。

 

 

 サーバーメンテナンス中です

クラムベリー誕生

選抜試験の能力テスト用に召喚した悪魔が暴走。魔法少女たちが次々と殺されてしまいファヴのマスターもその例外ではなかった。そして、ただ1人生き残ったのがクラムベリー。

「最高だポン。退屈な試験には飽き飽きしてたポン。ファヴの相棒にならないかポン?」

「もっと、強いやつと戦えるのなら」

最高だポン、じゃねえよ。どう考えてもわざとやったとしか思えないファブの召喚事故。おそらくこの時の事件のせいでクラムベリーの狂気に火がついたのかと思われます。

 戦いの結末

森の中を歩くクラムベリー。耳では姿を消して背後に回り込むたまの位置を把握している。

「反対周りに距離を縮めて挟み撃ち。なるほど、スイムスイムの魔法は候補者の中でもトップクラスに強い。効率的ゆえの冷酷さも評価できる」

その時、地中から現れたスイムスイムがクラムベリーに刃を繰り出す。すんでの所でかわすクラムベリー。スイムスイムの第二撃も防ぐとボディに必殺の一撃を叩き込む。しかしスイムスイムの透過能力によって攻撃を不発に終わった。

「物質透過。戦闘においては最強とも言える魔法ですが…あなたの姿が見え、そして会話ができるということは…」

激しい光と爆発音でスイムスイムは吹き飛ばされる。

「光と音は透過できないということなんですよ」

吹き飛ばされたスイムスイムを確認するクラムベリー。そこには幼い女の子が倒れていた。

「子供…?」

肩に鋭い痛みを感じる。隙をついてたまがクラムベリーに攻撃を食らわしていた。

「負け犬は…」

たまに一歩近づくクラムベリー。その瞬間体の中心から大きな穴が広がりクラムベリーの上半身が消滅した。

自分のした残酷な出来事に震えながらもスイムスイムを心配して駆け寄るたま。

スイムスイムの正体が小さな女の子だと知って驚く。

「スイムちゃんしっかりしてるから、てっきり私の方が年下だと思って…」

スイムスイムは再び変身するとたまに容赦なく刃を振るった。

その瞬間たまの脳裏には、何も出来ない自分とその自分を好きだと言ってくれた祖母の顔。魔法少女になってルーラに親切にしてもらったことなどが走馬灯のように流れていた。

 

「ルーラが言ってた。魔法少女は絶対に正体を知られてはいけない。だから仕方ないんだ」

絶命するたまの横でそうつぶやくスイムスイム。端末から脳天気なファヴの声が聞こえてくる。

「へい、新しいマスター。聞こえてるポン?いろいろ話しておきたいことがあるんだけどOK?」

 

見事にスイムスイムの弱点をついたクラムベリーでしたが、まさかたまにやられてしまうとは。冒頭の召喚事故のシーンは定番の回想フラグだったということですね。

上半身が弾けたときには一瞬何が起きたかよくわかりませんでしたが、たまのどこにでも穴を開ける能力が発動したのか…。というかこの能力人間相手にも効くなら、メチャメチャ強い気がします。それにしてもたまの走馬灯が悲しい。意外と世話焼きだったルーラを友達と読んでいるのが余計に悲しみを助長させています。

そして高速の変わり身を見せるファヴ。ですが、いくらコイツでも気まぐれなスイムスイムを上手くコントロール出来るとは思えないのですが…。

 

 魔法少女の邂逅

ファヴから先週の脱落者の知らせが入る。ハードゴア・アリス、ミナエル、たま、クラムベリー。

諸々の連絡は後ほど個別にするという。

「マスターって何するの?」

個人通信でスイムスイムは尋ねるが、ファヴが詳しく説明しようとすると宿題を理由に話を途中で切り上げてしまった。

「ルーラなら、みんな死なせずにマスターになれたのかな」

 

子供らしい気まぐれさと善悪の分別がつかない感情が、何をしでかすかわからない恐ろしさを醸し出しています。

ところで、クラムベリーの正式名は「森の音楽家クラムベリー」なんですね。そういえばやたら耳が良くて音波らしき攻撃を繰り出していました。音を武器にする魔法ということですか。

 

 

ラ・ピュセルやハードゴア・アリスのことを思い出して涙するスノーホワイト

「泣き虫で弱虫で、怖がりで怯えて震えて、逃げているばかりだったのに、なのにどうして…私だけが生きているんだろう」

その時、スノーホワイトの端末にリップルから”会いたい”との連絡が入った。

 

「 スイムスイムについて知ってることがあれば教えてほしい」

待ち合わせ場所に現れたスノーホワイトに、リップルはそう話しかけてきた。

「仇だから友達の。だからスイムスイムについて知ってることがあれば教えてほしい」

絶句するスノーホワイトを見て、諦めて帰ろうとするリップル。スノーホワイトはリップルを引き止める。

「もうやめよう。たとえ自分が生き残るためとはいえ誰かを傷つけてだなんて、私は自分が許せない。でももうそんな理由さえないじゃない。今誰かを殺めたら、それはもう魔法少女じゃない。ただの人殺しだよ」

「ただの人殺しで構わない。私は魔法少女じゃなくていい。でも、魔法少女にはなりたかった。あなたに憧れていた、スノーホワイト」

二人の会話に端末からファヴが割り込んでくる。リップルを煽りスイムスイムの弱点を匂わせるような発言をする。

「ファヴどうして…」

非難するような目で見るスノーホワイトにファヴは答えた。

「まぁ、リップルがどうしても納得いかないっていうならゲーム続行ってことでいいポン。これは私闘じゃなくてあくまでゲームの一環。ならしょうがないね。それじゃ2人になるまで頑張ってポン」

スノーホワイトは復讐心に燃えるリップルを止めようとするが、もはや聞く耳を持ってはくれなかった。

 

縁起悪いポン、じゃねえよ。一番縁起が悪いのはどう考えても煽りまくっているファヴです。

しかしスノーホワイトに憧れている少女が多いですね。バトルでは全くと言っていいほど活躍していませんが。

 

 魔法少女を動かすもの

ルーラの言葉を思い返すスイムスイム。

「あんたたちみたいな使えないのを、私がわざわざ世話してやってるのはなぜだと思う?私には優れたリーダーの素質があり、その持って生まれた才能を伸ばすためよ。どんなヘボの部下であろうと部下なくしてはリーダー足りえない」

傍らのファヴが部下が欲しければリップルを叩きのめして部下にすればいいと煽る。スイムスイムの頭にルーラの教えが再び蘇る。

「部下が欲しいなら、己の強さを示して屈服させればいい。私があんたたちにしたようにね」

スイム側でも煽りを入れるファブ。それにしても今週はルーラの回想がよく出てきます。今の地獄から見ればルーラが居た頃はまだまだ平和でした。

 

「戦うのが魔法少女じゃねえだろう」

仇を討つといきり立つリップルに話しかけるトップスピードの幻影。

「俺はよく知ってるよ。リップルが本当は優しいやつだって」

体を自宅に帰してくれたことに礼をいうトップスピード。自分を責めるリップルの耳元でささやいた。

「早まったことすんなよ。俺はもう止めてやれねーんだからさ」

光の中に消えていくトップスピードを呼び止める自分の叫びで目が覚めたリップル。

連絡のついたスイムスイムは今夜ダムで待っているという。

 

魔法少女になりたかったリップルのための一度きりの変身シーンがありました。忍者ですけど。

ところで、トップスピードの遺体を自宅に運んであげたということですが、発見した旦那さんが確実に犯人扱いされそうなんですが…。

 

まとめ

ああ、なんとか生き残りそうだと思っていたたまが脱落してしまいました。しかもひどい最期…。何も悪い事してないのに。

最終決戦前なので回想祭りになっていました。散っていったキャラたちが勢揃い……マジカロイド44のことも誰か思い出してあげて下さい。

ついに次回が最終回。なんだかリップルに死亡フラグが立っている気もしますが、スノーホワイトがタイマンでスイムスイムにかなうわけもないし…。

おまけに魔法の国のことなど全く明らかになっていない伏線もたくさんあります。アニメ2期の発表でもされないかな?