ALL OUT!!第10話「ちょっとかき氷食べ過ぎて」のあらすじと感想です。
ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意下さい。
ちょっとかき氷食べすぎて
敗戦の悔しさ
東道大相模との練習試合を見終えた神高。
実力の差は明らかだったが赤山は敗戦を大きく後悔していた。
「海行くぞ」
練習開始早々、籠コーチはそう宣言した。遊び心で浮き足立つ部員に6キロ離れた海岸まで走ってこい、と言い残して先に海に向かう。
海のウエイトトレーニング
海岸に着くとさっそくトレーニングを開始する。まずは手押し車。そして仲間をお姫様抱っこしての往復運動。慣れない砂浜に足をとられて苦戦する部員たち。
「穴を掘れ」
スコップを取り出して冷静に指示を出す籠コーチ。穴を掘る動作は、全身の筋肉をまんべんなく鍛えラグビーに必要な体感をも鍛えられる。ウエイト器具のない神高にとってはもってこいのトレーニング方法だ。
一見ラグビーとは無関係のこの訓練。しかし、これを続けることで今まで出来なかった何かができるようになる、と考え部員たちは一心不乱に掘り続けた。
「掘り終わったら埋めろよ」
相撲と13日
穴掘りが終わった後にフロントローの選手を集める籠コーチ。今度は砂浜の上で相撲を取れと命じる。
はっけよいの構えをラックの姿勢に例えて指導する。
「てめえら、相撲とりまくれ」
「全国大会の予選まであと147日。仮に毎日2時間練習したとして294時間。日にちにすると残り13日もねえ。どう過ごすかはお前ら次第だ」
焦る部員たち。だが赤山だけは目を輝かせて翌日からの朝練を願い出た。恨みがましく赤山を見る部員たち。半分ヤケクソになり服を脱いで海に飛び込んだ。
ケンカとフランカー
一年生が希望ポジションを話し合っているのを耳にする祇園。ふと見ると大原野が仲間の輪から離れて、ぽつんと砂浜に座っている。祇園は大原野そばに近づくと尋ねた。
「お前はどうやってポジションを決めた?」
興味なさげにはぐらかす大原野だったが、祇園に兄がいることを知ると反応を示した。
「お兄ちゃんいるんだ。俺にも弟がいる。ラグビースクールに誘ってくれたのも弟なんだ」
弟のことを思い出す大原野。自分とは違い平凡な実力の持ち主…。
「祇園くん。ラグビー好き?…俺は嫌い」
試合の出番がなかった祇園の弱気を耳にすると、なぜラグビーをするのかと尋ねる。
「てめぇも同じだろう。嫌いなのになんでやってんだよ」
「うるせえ!弟がまたラグビーやるまで、やめねえんだよ!」
祇園のラクビーへの気弱な態度を見て、突然弟への思いを爆発させる大原野。
「弟は、お前みたいにちょっとできないぐらいで弱音なんか吐かなかったぞ!」涙を浮かべながらスコップで 祇園に足元の砂を撒き散らす。祇園も負けじと応酬する。
「嘘だよバーカ。俺はお前みたいなスカした奴、石清水みたいにでかいやつ、どいつもこいつもぶっ倒して一番強えーんだって思い知らせてやるんだよ」
言い争いと砂のかけ合いで疲れきった後、大原野がポツリと言った。
「フランカーとかじゃない?でかいのをぶっ倒したいのなら 」
祇園のスーパーコミュ力発動。ラグビーの技術がまだまだでも相手の懐に飛び込むメンタルだけは一流です。
大原野の弟に何があったのかはまだはっきりしませんね。
神奈川ナンバー・ワン高校
全国大会15年連続出場の嶺蔭学園。
フランカーと言うものをを知るため、祇園は先輩の賀茂とともに嶺蔭の試合を偵察にやってきた。黄色い声援を放つ人混みを避けて木陰からグラウンドを覗く2人。
祇園の目を釘付けにしたのはナンバー6番、身長165センチの神奈川ナンバーワンフランカー、霧島関人の動きだった。その低さと速さで巨体の選手をものともしないプレイに、祇園は心奪われる。
いつの間にか背後に立つ巨大な選手の影にも気付かなかった。
振り返った賀茂はその選手の顔を見て驚愕する。
「遅刻しちゃって…。ちょっとかき氷食べ過ぎてお腹こわしちゃった」
まとめ
今回は海辺の特訓+嶺蔭学園への偵察でした。ちょっとギャグ要素が多めの楽しい回でしたね。
相変わらず籠コーチの指導は安心して見ていられます 。
偵察に来た祇園たちを発見した選手は只者じゃない顔をしていました。ひょっとすると嶺蔭のキャプテンなのでしょうか?
だとすると流れで神高との練習試合が組まれることも十分に考えられますね。
次回も楽しみです。