3月のライオン第4話のあらすじと感想です。
ネタバレを含みますのでまだ見ていない方はご注意下さい。
ひな/ブイエス
よその子
栗の皮をむく零の横でひなたは悩んでいた。
ひなたが気になる幼なじみの野球少年高橋くん 。その彼にお弁当を差し入れしようというのだ。無難なおかずを勧めるあかりだがひなたは華やかなお弁当を作りたがる。モテモテになってしまった高橋くんに、ありきたりなお弁当渡すことに抵抗をみせる。
「コストパフォーマンス悪すぎ。 よその子のお弁当に一体いくら使うつもりなの」
「よその子っていうならニャーたちも零くんもよその子じゃない」
売り言葉に買い言葉でつい口を滑らせてしまうひなた 。肩身の狭さに零は黙って栗を剥いていた。
「お姉ちゃんってね、何でも拾ってくるの。犬とか猫とか。ガリガリの子を見るとほっとけないの」
食材を買いに行った帰り道。ひなたは零に詫びると、話し始めた。
「さすがに人間拾ってきたときにはびっくりしたよ。でも大丈夫。すぐお姉ちゃんがフクフクにしてくれるよ」
「 俺のこと?そうかな…」
かわいそうなコをすぐ拾っちゃう人っていますね。川本家にそんなにたくさん犬猫はいませんが、フクフクにされた子たちはどこかに貰われていったんでしょうか。
女の子の考えと違って、男の好む弁当っていうのは無骨なものがホントは多いんですよね。見た目は地味な茶色の方が好きだったりね。
真っ当な恋
日曜日の試合当日。
ひなたは慣れないおかずの製作に手こずっていた。おまけに着ていく服も決まらずにパニック状態。朝6時に起きたのに時間は刻一刻と迫っていた。
カーテンを購入してきた零は帰り道にひなたの中学校の前を通りかかる。ちょうど試合中の野球部の姿が目に入った。
「あれが噂の高橋くんか…。でいうか、ほんとに中学生?そして確かに格好いい」
グラウンドの横には熱心に応援するひなたの姿もあった。打席に立った高橋があっさりとホームランを放つ。うっとりした表情で高橋を見つめるひなた。零が目にしたことのない表情だ。
「甘酸っぱいというか、真っ当な恋っぽいよ」
恋…?
零の脳裏にモノクロの映像が浮かんだ。横たわる零にまたがっている意味を浮かべた女…。
渡せなかったお弁当
ひなたは渡し損ねたお弁当箱を公園のゴミ箱に捨てようとしていた。その手を止める零。
「だってお姉ちゃん聞くもん。どうして渡さなかったのって、せっかく作ったのになんでって」
ひなたは涙を流しながら続けた。
「だってお姉ちゃん綺麗だもん、お料理だって上手だし。お姉ちゃんのお弁当ならきっと誰でも喜ぶ…」
優しく慰めたものの、ひなたの女心を零は理解することはできなかった。
お弁当を持ち帰ったひなたを見て、あかりは自分も同じ経験をしたと話す。無難なおかずを進めていたのも、昔自分が母親に言われたことをそっくり繰り返したと聞いて、少しひなたも落ち着いたようだ。
「さあ、食べよう」
ひなたのお弁当に箸をつけた零とあかりは、その出来栄えに絶句する。先に食べていた猫たちはすでにぐったりしている。
「日向、特訓しようね…」
二海堂ワクチン
零の部屋で研究対局をする二海堂。
勝ったのは零だった。しかし…。
「さ、もう一回だ。で俺が居飛車でお前がもう一回一手損角換わりな」
苦手な一手損角換わりの練習台に零を使おうとする二海堂。
「一刻も早く2人で探し出さねばならないのだ。一手損角換わりつぶしの特効薬、二海堂ワクチンを!」
勝手な言い草に反論しようとする零を、二海堂の腹の音が遮った。
「メシ、食いに行くか…」
ボドロとの出会い
食事をする場所を探して2人は街をぶらついていた。
その途中、街中でぽつんと1人モモが立っているのを発見する。モモは二海堂に向かってボドロと叫んで抱きついてきた。人気のアニメキャラクター戻ろうと勘違いしているらしい。二階堂と桃は仲良く手をつないで嬉しそうに歩き出した。買い出しにきていたあかりとひなたと無事に合流する。あかりもふくよかな二海堂のことが気に入ったようだ。川本家で夕食をともにすることにする。
二海堂のもっちりボディにうっとりとしているあかり。リクエストに応えて薄味で美味しい料理をご馳走する。そこに二階堂のじいや花岡が訪ねてきた。
「ちょおま、二海堂、めっちゃ監視されてるんですけど。今その人GPSって言った」
引いている零をよそに、三日月堂の和菓子を手土産に持ってきた花岡を部屋に上げる。みんなで楽しくお茶を飲むのだった。
ボドロっていうのはトトロ的なものですかね?ただそれを抜きにしても、二海堂は子供に好かれそうな気がします。あかりまでうっとりするとは思いませんでしたが。
花岡のGPSというのもちょっとやりすぎな気がしますね。二海堂の身体が心配なのはわかるんですけど。
まとめ
今回は前半ひなた、後半二海堂とくっきり分かれたお話。
零の暗い過去が一瞬だけ出ましたが、全体的には明るい話でした。まだまだ明かされていない背景が多いですが、最近では少ないゆっくりとしたペースでひもとかれていく物語もいいですね。
次回も楽しみです。